図書館を後にすると、僕たちは再びロビーに戻った。


 ロビーで座って話していると、受け付けの人がやってきた。


 「あのぉ~。」


 「あっはい。」


 「買い取りの査定が終了しまして。」


 「あっ分かりました。 ありがとうございます。」


 「はい。 またカウンターまでお越しいただければ、ご案内いたしますので。 それでは、お待ちしております。」


 そう言って受け付けの人が去って行った。


 「だってカイト。」


 「え?? ごめん聞いてなかった。 なんて??」


 「だから! ちゃんと聞いててよ。 さっきの受付の人が、買い取りの査定が終わったからいつでもおいでって言いに来てくれたんだって。」


 「あ、ホント!? じゃあ行こうよ!」


 「だから僕が行かない?ってずっと聞いてたじゃん。」


 「そうだったの、ごめんね。」


 「もうっ! まあ行こうよ。」


 「そうだね。」


 そうして僕たちは買い取りカウンターへと向かったのだった。



 買い取りカウンターへ着くと、さっきの受け付けの人が待っていてくれて、僕たちに気が付いて会釈してくれた。


 僕たちもそれに返して会釈する。


 「さっきはありがとうございます。 買い取り査定が終わったということで来させていただきました。」


 「お越し下さりありがとうございます。 探しますので少々お待ちくださいね。」


 そう言って受け付けの人はいくつか紙が並べられた台へと向かって行った。


 そこに査定結果を書いたものが並べられているのだろう。


 他のカウンターのレーンを見ていてもわかるけれど、この街の冒険者ギルドでは買い取りを依頼にしに来る人の頻度が高い。遂次来る感じだ。


 「これだ。 あったあった。」


 受け付けの人はそう言って、僕たちの方に戻ってきた。


 「こちらになりますね。」


 そう言われると同時に、僕たちの目の前の机に買い取り額が書かれた容姿が置かれた。


 「こちらの合計欄ですね、ご覧下さい。」


 そう言われて僕の手元にきた用紙の一点を指差されている。


 そこには様々な値段が書かれていたのだった。


 「いくらかなぁ~、いくよ、カイト!」


 「うんっ!」


 というわけで合計買い取り査定額は・・・なんということでしょう!


 32万ヨーク!! 32万だよ32万!!


 ビックリして声を出して驚いちゃったよ。


 「あ、あのこれ、大丈夫ですか? 間違っていませんか?」


 「いや、こちらのお値段で間違えありませんよ。」


 「そ、そうなんですか!?」


 「えぇ。 ビックウルフの素材やウォービーンズのハチミツなんかは、非常に高額で買い取らせていただいておりますよ。」


 「あっ、そうなんですね。 でも、そうんなにだったんですかそれ!?」


 「そりゃぁそうですよ。 ビックウルフの素材は密かに人気が高いんですが、供給量がそこまで膨大じゃないのでこうやって値上がりしてきているんですよ。 そしてウォービーンズのハチミツなんてまさにそれの代表格ですよ。 欲しい人まみれなのに色々と厄介な面などが相まって、需要と供給の差が凄いことになってるんですから。」


 「そ、そうだったんですね・・・。」


 「そうですよ。 だから頂いたあれだけの量でも、こんなにも桁違いな額に変貌してしまうんですよ。」


 「そうだったんですね。 知らなかったです、正直ビックリしすぎて。」


 「分かります。 同じような反応をする方、良くいらっしゃいますし。」


 そう言いながらニコッと微笑まれたのだった。